M練:もうひとつのおきなわ

土曜日はハードプッチ。
「上げますよ」と無理やりプレッシャーをかける。
もちろん自分に。


走ってみての感想は…
現状の確認含め、今その時に自分が出せる力は出せたと思う。


ただ、そのツケか。
終了後、股関節の痛みがいつも以上に大きく、歩くのがままならない。
結局午前中はアイシングジェルを塗り、再度痛み止めを飲み、
身体を横にして安静に努める。


昼あたりからやっと身体が動きだし、諸々の案件を処理。
カイルさんもFBに書かれていたが朝の気温も
影響しているのだろう。寒いと確実にダメージが大きいから。


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日曜日は「M練」。
本当に久しぶり。ブランクの大きさを実感する。


おきなわ対策とRフジワラ店長に銘打っていただき、集まりしは…


マーシーさん、モリワケさん、Tyousan、パン屋旦那、
新居さん、キリシさん、akagiさん、inuさん。


このメンバーとなら安心して行ける所まで行ける。
ただ不安がないと言えばウソになる。
いや昨日の場合は不安と言うよりも恐れかな。


淡い期待と拭えぬ恐れと…
強引に気持ちだけを高めてスタート。


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メニューは吉備高原約100km、3時間(ノンストップ)。
足守からR429を北へ。最初の関門は勝尾峠。


登りを走るのは5週間ぶり。
どの程度、走れるのかまったく見当がつかない。


ペースに関しては序盤からRフジワラ店長が測ったようにメイキング。
平地は問題ない。インターバルさえかからなければ。


足守川をわたり、勝尾峠の登り口にかかる。
緩斜面をシティングで回すのは支障ない。
課題は急斜面に対応できないのとまともな立ち漕ぎができない点。


Rフジワラ店長のペースにひたすら着いていく。
吉備新線の高架下を右に回る一番キツイ区間、ジワジワとペースが上がる。
ここは斜度が緩いのでひたすら回し続けてなんとかパックで。


その後、吉備新線に合流し、後楽GCまでのピークを目指す。


実はここの登りは以前から大の苦手。
ダラダラと続く直線、見た目以上に高い斜度。
回しながらトルクをかけなければ登れないイヤな区間


ここもギリギリ。
やはり心拍は問題ないが筋力が落ちている。
一定のケイデンスで回せないのでギアチェンジが増える。


それでもここも何とかパックでクリア。
R429の交差点まで緩めずダウンヒルした後、
吉備高原都市へ向けてまたしてもダラダラの登り。


実はここの登りも以前から大の苦手(笑)。
信号からの最初のアップヒルですでに黄信号点滅。


ここはピーク手前で一気に差を詰めてなんとか凌ぐ。


Rフジワラ店長、マーシーさん、新居さんの安定した走りに
比べるとこちらはまったく余裕なし。


何度も前3人から遅れ気味になるたびにピンポンダッシュ的に前を詰める。


イーブンペースが保てないのは筋持久力が落ちている証拠だ。


ダメージの蓄積するアップダウンをもがき苦しみながら吉備高原都市へ。
ここまでで約50分。身体のダルさが半端ない。


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ピークからは吉川へ下り、そのまま広域農道へ。
脚のダメージが蓄積している時にこの区間はもう絶望的。


朝マックトリオの軽快なケイデンスに比べて、おのれのひ弱で乱れがちなペダリング


その後、道の駅かよう近くまで行き、そこから再度、吉備高原都市へ。


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MF奥吉備のコースにもなっているここの登り。


途中からジリジリと遅れ始める。


先頭を行くRフジワラ店長の後を行く新居さん、マーシーさん。
そこからは遅れるたびに何度も二人にアシストしてもらった。


牽いてもらって少しでも回復したら前へ行くつもりだったが
すぐに失速してしまう。


マシントラブル等もあってトレインが二つに分かれた後の
田んぼ道?悪路の山道?では路面の突き上げでアバラと股関節が
痛み始め、一人分岐を間違えたこともあって
ついにペダリングストップ。


山中でまったくもって千切り捨てとなる。


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その後、合流したが悪路で再発したアバラの痛みは引かず。


そうなるとペダリングも恐る恐るで2時間を経過したあたりから
一気にパフォーマンスが低下する。


先頭はRフジワラ店長、ほとんど牽きっぱなし。
その時点で店長にまともに対応できるのは新居さんのみ。


途中からは自分がどこを走っているのかさえ分からない。


脚を止めて楽になりたい。もう止めよう。もう止めようの反芻。


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そして3時間。


部位の痛みと全身の疲労を散らしながら、
なんとか決定的な大失速だけは避けることができた。
もちろん数値的には満足のいくものではないが。


ラストは吉備高原都市から吉備新線をR429の交差点まで。


朝マックトリオの合間に紛れ込むように位置取りして
少しでもダメージを和らげる。


アップダウンのアップ部分がもうまともに踏めていない。


最後のピーク手前、


Rフジワラ店長が「ピークラスト!」の声。


店長を先頭に新居さん、マーシーさんがラストスパート。


緩斜面過ぎまでは凌いだが、その後、ジリジリと離される。


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番手はRフジワラ、新居、マーシー、私の順。


新居さんとマーシーさんからは10m、Rフジワラ店長からは30mのビハインド。


この日一日ボコボコだったが、この時だけは本当に負けたくなかったので、
フルダンシング解禁でマーシーさん、新居さんをパス。


前を行くRフジワラ店長を追う。


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徐々に距離は縮まっていた。


Rフジワラさんが後方を確認している。


私の姿を確認したのだろう、


「こっちへ来い、こっちへ来い」と招いているような仕草。


私の方はハンドル抱え込んだ本当にタコ踊りなペダリングだったが


それしか進む術がない。


最後はフジワラさんの「ラスト!」の一声に後押しされて


身体をねじらせながらピークを過ぎた。


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R429の信号へ下りながらバカみたいだが涙が止まらず。


なんで涙が出てくるのか自分でも訳が分からなかった。


現状の自分への情けなさからか、打ちのめされた悔しさからか、


それとも痛みや苦しみから解放された安堵感からか。


いやすべて違う。


いいカッコではなく純粋に昨日駆けつけてくれたメンバーへの感謝の思い。


ほぼ全区間黙々と牽いてくださったフジワラさん、各所でブリッジかけてくれた


新居さんとマーシーさん。オフにも関わらず全力で付き合ってくれたロード隊メンバー。


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路肩に止まってパン屋旦那を待つ間、気付かれないよう涙汗を拭いていたら、


隣にいたRフジワラさんが私以上に涙している訳で…


そこからは人目も憚らず、


おっさん4人秋の吉備高原で男泣きの図(笑)。


昨日のM練は私にとっては、もうひとつのおきなわだった。



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おきなわは参加ではなく、参戦する。


年齢を考えると私には他の人以上に「来年」はないから(笑)。


そして行くからには、戦ってくる。


ポンコツでもみむtよりは程度はいいだろう(笑)。


いま、ここ、じぶん。


ほぼ人生最速(希望)でおきなわに乗り込む、よ。