あえて予定調和を崩すことでしか手に入らない物もある。

体調と仕事の所用と家の事情に翻弄された3連休だった。
全体を通じて歯車がチグハグだったというイメージ。


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それでも終わってみればそこそこの練習を積むことができた。
何事も100%を求めてはいけない。図に乗るとカウンターが来るから。

11日(土)土曜プッチ
12日(日)岡山・玉島往復ソロ
13日(月)みむtライド(相生往復)


3日間トータルで373km。
パワーメーター全盛の時代に距離で換算する意味は
あまりないがそれでも自分比的には長く乗った。


3日間それぞれに違うことを意識して走ってみた。
もちろん自分が考えているだけで他言はしていない。


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先週は脚の具合が思わしくなかったので平日はローラーのみで自重。
おかげで土曜日はサラ脚に近い。


土曜日→基本イーブンだが上げるところは上げる。定番コースでもあるし。
日曜日→M練の予定だったがDNS。ソロで長時間TT的に。
月曜日→集団走行で省エネ。状況を見て先頭で負荷調整。


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土曜日はメンバーも精鋭揃いで活気十分。
若い人が参加すると何となく場も華やぐ。


終盤にかけてアゲアゲモードになったのは仕方ないが
ラストは注意を徹底しておくべきだった。


今回は初めて峠を2回登るコースに設定したのだが
それぞれの脚質やスタミナ具合、何より性格が反映されて
実に面白かった(もちろん私はいっぱいいっぱいだったけど)。


やはり相応の距離の登りとなるとD241さんやオハラさんが強い。
そしてきっちりペースを合わせてくるのがみむt。


1回目のピークで遅れた後、単独で下りで追いついて来たのはさすが。
それも一番タイトなコーナーの切り返しで先頭3人にジョイントするのだから
走り慣れしているというか、命知らずというか(笑)。


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売り切れ寸前の脚で戸立峠を2周回するのは精神的にもキツイ。
のんびりマイペースで登れる言い訳を考えたくもなるが
そんな都合のいい言い訳があるはずもない。


2回目ピークは中盤ペース配分をミスって最後失速。
マネジメントが稚拙だった(笑)。


その後は向い風の最終区間を我慢のローテで。
登り2発でダメージ大の脚にがっつりローテは堪える。
ここでローテのノルマを完全にこなせる人は少ない。


時間にして20分ほどだが「地脚のあるなし」
「センスのあるなし」「根性のあるなし」etcは
すべてこの20分に集約されているような気もする。


最終区間まで適度に負荷を掛けつつ、尚かつラストまで
マネジメントしながら走る。


シーズンに向けて徐々にその負荷を全体に加算していく×その繰り返し。


といった「勝利へのスパイラル」が理想だ(希望)。


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翻って昨日の「みむtライド」はある意味わがままに走らせてもらった。


年初からの疲労か、右足太腿の「張り」が気になっていたのだが
理想的なアクティブリカバリーになったのか今朝はすっかり張りが消えていた。


もうひとつの収穫は…


昨年来(落車以降)から気になっていたライディングスキルの低下、
その改善にやっと光が見えてきた感じ。


スキルの低下、これは完全に精神的なもの(恐怖心)が原因だが、
このところ「長距離・長時間・知らないコース・違うメンバー」という
今までにない条件であえて走ってみるという
一種の荒治療の効果と自己分析している。


実際慣れたコースをソロで走っても全然矯正できなかったからね、結果的に。


何もおっさんがリスクを冒してまで、そこまですることもないのだが、
昨年秋の「中山耐久」で集団から遅れたのは完全にスキル低下(恐怖心)が
原因だったから放置しておくわけにはいかなかった。


放っておくと、それがまた次のアクシデントを呼び込みそうな気もしたし。


おっさんにはやるべきことがいろいろある。


精鋭達とイーブンで走るには知恵も工夫も創意も必要。


馬力オンリーじゃ対応できないから。


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人生には、あえて予定調和を崩すことでしか手に入らない物もある。


仕事もそうだろ。
かといってなかなか踏み出せない。
当たり前だ。


むやみに進撃すれば命をなくす。


攻め時、守り時、あるよなあ。