日曜プッチ:熱い男と晩夏の朝に。

それにしても残暑が厳しい。
夏本番よりも体感的なダメージが大きく感じられる。
暑さには比較的強いと思っていたが油断したら本当に危ない。
めずらしくマメな水分補給と陽射しカットを心がけた週末だった。


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日曜日。
4:45起床。
午前中に撮影の立ち会いがあり、チーム練には参加できず。
ただ早朝は時間が取れるので「日曜プッチ」を始めて呼びかけたが、
ほとんどのメンバーは「中山ロード」への参戦&スタッフということで
すっかりソロ練を覚悟していたのだが…


FBを見ると
「フルスペックで参加します!!」の文言。


署名を見ると…


日本テニス界の自転車親父こと、松岡…(逆や)


岡山ロード界の松岡修造こと、自転車親父さん…ではありませんか。


この時点では「まあ、他にも誰か参加してくるじゃろ〜」と高をくくっていたのだが…


【プロローグ】
約束のコンビニに5:25着。
遥か前方を高ケイデンスでアップ周回する「裸まつりジャージ」


うぐ…「修造」ですね。
川沿いなのに心なしか気温が高いような気が…


コンビニにチラリ目をやると、人影はなし。
「二人ぼっち」ほぼ決定。
となるとワシもアップするしかないじゃろ〜


【Kステージ】
ここからは備忘録として。


最近の自転車親父さん、お世辞抜きで強いです。
先日のプッチの際も、全区間ハイレベルな走りで安定感がありました。
その調子の良さは、出だしのアップ区間から歴然。
こちらはアップとはいえ、すでに前に出るスピード域ではなく、
途中まで牽いてもらいっぱなし。「修造」はやる気だなと。


Kステージに入るとできるだけ出力を確認しながらの走り。
幸いにも二人の体重が近いので、適宜ワット数を伝えながら
区間全体での出力を落としすぎないよう、ペース配分しながら進む。


序盤をかなり牽いてもらったので牧山あたりから比率交代。
二人ローテのため当然、脚を休める時間は少ないがローテがスムーズなので
ストレスフリーで回すことができた。こういうのが後半には結構影響してくる。


阿吽の呼吸で交代を繰り返し、パックのままゴール。


面白いログが拾えた。
前日の「土曜プッチ」。総勢9名によるトレインのデータが

タイム15:59 平均出力236 xp244 平均cad100 平均速度41.0km/h

これに対して自転車親父さんとの2人によるローテ。

タイム16:34 平均出力236 xp242 平均cad102 平均速度39.2km/h


負荷的にはほぼ一緒。通常の平日プッチの平均出力が「260」くらいだからペースはかなり控えめだったよう。
ただタイム差は35秒。9人と2人の差はそれほどあるということ。


【Rステージ】
ここはゴアテックスの入りから「修造」パワー爆裂。
前に出たくとも出られない、というか出させてくれない「修造牽き」。
あまりのイキオイに「このままテッペンまで行く気かも」と不安になったが、
坂に入って少し行くと、交代させてくれた。ふ〜


とはいえ「オレのペース落とすのは許せねえ!!」的なオーラを背後から
ビシビシ感じながらのヒルクライム。ほんまにキツイです。


いつも以上に看板までの遠いこと。ついでにその後の緩斜面の長いこと。
このあたりになると「修造気化熱」に押されるように最後のタコ踊りもがき(ただし出力低し)。

タイム12:50 平均出力256 xp262 平均cad93 平均速度26.4km/h

ちなみに前日の「土曜プッチ」が…

タイム13:05 平均出力258 xp264 平均cad94 平均速度26.3km/h


なぜこの15秒のタイム差が生まれるのか。不思議だねえ。


【三段坂】
このあたりになると「修造」VS「非・修造」の戦いも佳境に入って来た。


一段目からダンシングでギアをかけてみるが、回した瞬間に脚が削られていることに気付く。
案の定、二段目ラストから自転車親父さんの追い上げに撃沈寸前。


最後、三段目中盤から最後のタコ踊りダンシングで挑むも届かず。
粘り強くシティングで局面を乗り切ったクールな修造ぶりに完敗。

タイム3:36 平均出力303 xp286 平均cad85 平均速度21.1km/h


吉宗への下り、さすがにゼイダ、青M、ミジンコのスリートップ不在のため
いつもほどは上げられなくとも(普通無理です)、軽量級にしてはよく回し切る。
ほとんど自転車親父さんに牽いてもらったけど。


R53はもう意地のみ。本当に最近ここがツラい。
最後はお互い、気持ちのみ。脚パンパンでK山へ。


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【K山ステージ】
退くことを許されない濃密な二人練もいよいよラスト。
R53で使い果たした感ありありの脚を無理やり回して急斜面へ突撃。


ダンシングとシティングを織り交ぜながら、オールアウトギリギリのペースで
一気に登り切ろうとするもののダメージは大きく…


それでも最初の急斜面でアドバンテージを得る。
その後も自分なりに回し続け、いよいよマックスキツイ、テニスコートの登り。


正直…そのまま逃げ切れると思った。誰から?「修造」から〜


ところが…恐るべきことに、テニスコート中盤あたりで
追いついて来たがな!誰が?「修造」が〜!


これって…
あそこを登った人なら分かると思うが、急斜面で遅れた後、
テニスコートで追いつくのがどれほど体力的にも精神的にもキツいことか。


負けじとワシもお粗末なダンシングで再度、ダッシュをかけたが、
最後は二人なだれ込むようにゴール。


思わず、K山ピークから南方、岡山市街地方面に向かって


「しゅ〜ぞぉぉおおおお〜〜〜」と叫ぶの図。


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その後はノーサイドでセレブカフェにて歓談。
話を聞くたびに「ああ、この人は本当にロードバイクが好きなんだなあ」と。


決して、上から目線で言うわけではないが、
ワシのまわりのロード仲間のほとんどは年下につき(当然か)、
ついつい頑張っているロードマンを見ると、自分の弟みたいに思えてくる。
プッチメンバーしかり、Mメンバーしかり。


ほとんどのロードマンは、家庭と仕事と子育てを毎日ギリギリでやりくりしながら、
朝や夕にわずかな手つかずの時間を見つけて…寸暇を惜しんで練習に勤しんでいる。


「わざわざこんなにもキツいことを」とふと思ったりもするが
パチンコでもない、麻雀でもない、酒でも、女でも、美食でも、
合コンでも、キャバクラでも、ましてやテレビやネットでも…


「簡単に手に入るものには価値はない」とかの星の王子さまはおしゃったが(そうだったかな?)
「簡単にできることにも本当の意味での価値はないんだよ」と「修造」は言った(これはウソ)。


だからといって朝からヨダレ垂らしながらロードバイク乗るのが
人生最上の美徳だとは言ってないので誤解なきように…


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その後は仕事へ。そして「中山ロード」へ応援に。
暑過ぎて死ぬか思った。


そんな一日。


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そういえば「中山」で熊本の強豪yuujiさんに再会。
久しぶりだったが、いい顔されていたな。
年代別はじめ、ほとんどの賞を総なめしていた(いつものことか)。
おまけに帰り際に(7時間かけて熊本へ帰られた)、
ご丁寧にお土産などいただいて大変恐縮するの図。


だから言うんじゃないが「鈴鹿ご無事で!ご健闘祈ってます!」
って勝手に優勝するだろうけどね、あの方なら。