TPPについて考える。

今朝はローラー。メニューを決めて淡々と。
フォームとポジションを確認しながらソリアもいれつつ…
キツイ。


明日はセレブ坂を走る予定。
冷え込んできたので故障防止のためにも
寒さ対策が必要だが手ごろなウェアがない…
今の時期のウェアって難しいねえ。


しかし…唐突だが…
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定:Trans-Pacific Partnership)は
その内容を知れば知るほど看過できない協定ですね。


新聞やTVでは核心部分が紹介されない(あえてしない?)が日本人なら
ネットで概要のみでも確認しておくべきだろう(この国の将来を左右する内容)。


最終的に9カ国による経済連携協定を画策しているらしいが
実質的にはアメリカと日本の二国間FTA。
直近に締結された米韓FTAを見ればTPPが今後どのようなものになるか想像が付くはずだ。

以下は米韓FTAの内容。
01.サービス市場は記載した例外以外全面開放
02.牛肉はいかなる場合であっても輸入禁止処置は行わない
03.他の国とFTAを結んだら、そのFTAの有利な条件をアメリカにも与える(互恵待遇)
04.自動車の売上下がったらアメリカのみ関税復活出来る
05.韓国の政策で損害を出したら米国で裁判する
06.アメリカ企業が思うように利益を得られなかったらアメリカ政府が韓国を提訴する
07.韓国が規制の証明をできないなら市場開放の追加措置
08.米国企業にはアメリカの法律を適用する
09.韓国はアメリカに知的財産権の管理を委託する
10.公企業を民営化


もう、独立国家間の条約とは思えませんね。
21世紀においてこのような不平等条約が交わされるとは…19世紀並み…
もう韓国は100%アメリカの経済植民地となり、アメリカ企業は治外法権的な権利が確保された。
思いどおりにアメリカ企業に利益が上がらなければ国際機関に提訴されて、損顔賠償を請求される条項まである。


かつての日本も同様な事態を体験したことがある。江戸から明治。
江戸幕府が結んだ他国との不平等条約を覆し、独立国として関税自主権を手にするために
幕末から明治の先人たちがどれほどに辛酸を舐め、苦労したことか。


こんな不平等条約を結ばされた韓国を見て「日本が先を超された」とか
「世界市場から孤立する」とのたまわっている有識者は狂っているとしか思えない。


テレビのニュースではTPPを農業分野の問題のように取り上げているが
それも大変な誤解。金融、投資、サービス、環境、医療、福祉、食品、労働…
24の分野はすべての国民に影響を及ぼす。


しかしながら…国運を左右するこの事態が1年スパンでコロコロ変わる総理大臣と
超低支持率更新中の民主党内閣に委ねられているなんて…もう泣きたいです。
(あえて例えるならデッドヒート中の耐久のアンカーがよりによってイシイ君だったみたいな感じか…)


これに関しては総選挙できちんと国民の信を問うべき問題であって、
TPPと消費税率アップで巨大な利益(輸出戻し税など)が約束される経団連に後押しされた
現内閣にどさくさに紛れて推進されるべきものではないですね。
(だって経団連の企業が儲かっても国は富まない。利益を還流しないから。この20年が実証している)


とにかくワシらが今すべきことは協定の内容をしっかり把握すること。
それが具体的に自分たちの生活や将来にどのように影響するかリアルにイメージすること。
狂牛病の牛肉と遺伝子組み換えの大豆食べて、盲腸の手術に300万払って、仕事なしもありえる)


そして今、賛成している政治家・有識者。反対している政治家・有識者をきっちり見極めること。
もちろん次の選挙までしっかり憶えておくこと。


難しい話ではなく、ワシはせめて国産の安全でおいしい食材を安心して食べ、
3割負担でもいいからいざというときは保険制度を使わせていただき、
わずかな貯えながらCOLNAGOの一台くらいは自転車乗りのはしくれとして
乗ってみたいわけであって、どこぞの国の強欲連中のように他国の文化も歴史も顧みず、
資源、人、金を独断的にルール改正して、根こそぎ強奪するような野望はさらさらない。


いまやヨーロッパでは「グローバリズム」はネガティブな意味でしか使われなくなっている。
ウォール街のデモも底辺ではリンクしている。かつての欧米列強もあまりの強欲ぶりに懲りてきたのか…


貧乏人の負け惜しみと言われようが、真っ当な日本人には事実をきちんと把握しておいてほしい。
ワシがCOLNAGO買えんかったら…それはTPPのせいです!(なんでやねn)