泣いた赤鬼…(泣)

昨夜いっぱい飲みながらW杯を見つつ、同時にWaveLogをチェックしていたら、
自他共に認める史上最弱のオールラウンダー・イシイ君が「妄想昔話」と題した一文を寄稿していた。
ここでの寸評はあえて控えるが、いつものことながら本人の承諾は得ずに無断でここに掲載する。
↓以下、イシイ著

先日の玉島人工島での2人の鬼との練習で引きづり回されたせいか、まだ足が重い。
そういえば、WAVEには鬼の塾長はじめ、赤鬼、黒鬼(丸福さんは黒鬼と言いたいが、
黒鬼大師匠がいらっしゃるので、ブレーキが壊れたローリー車の方は丸鬼だ)、トラ鬼ととにかく鬼ばかり。
私などはついつい子供の頃に読んだ昔話を勝手に脚色して現実から、そしてつらい練習から逃避したくなるのだ。



「泣いた赤マド...いや赤鬼」(WAVEロード編)
 ある山の中に、一人の赤鬼が住んでいた。赤鬼はずっと人間のローディーたちと仲良くしたいと考えていて、
自分の家の前に「心のやさしい鬼です。どなたでもおいでください。一緒に自転車乗りましょう。
登りも平地もサイクリングペースで牽いてあげます。」という立て札を書き、家の前に立てました。
しかし、ローディーたちは疑い、誰一人として赤鬼の家に遊びに来ることはありませんでした。赤鬼は非常に悲しみ、
信用してもらえないことを悔しがり、終いには腹を立て、せっかく立てた立て札を引き抜いてしまいました。
そこへ、友達の丸鬼が訪ねてきました。赤鬼の話を聞いた丸鬼は赤鬼のために次のようなことを考えてあげました。
それは、「丸鬼が村のローディー達の練習に出かけて大暴れをする。そこへ赤鬼が出てきて、丸鬼をこらしめる。
そうすればローディーたちにも赤鬼がやさしい鬼だということがわかるだろう。」と言うのでした。
これでは丸鬼に申し訳ないと思う赤鬼を、丸鬼は強引に引っ張りだし、ローディー達が住むWAVE村へと向かうのでした。
そして、計画通り丸鬼はローディーたちの練習に殴りこみ、初心者だろうが上級者だろうと相手構わず鬼牽きし、
多くのローディーたちを苦しめたのでした。そんなローディーたちを赤鬼が懸命に助けたことにより、作戦は成功し、
おかげで赤鬼は人間と仲良くなり、ローディー達は赤鬼の家に遊びに来るようになりました。赤鬼はとても喜びました。
しかし、日が経つにつれて、赤鬼には一つ気になることがありました。それは、あの日から訪ねて来なくなった丸鬼のことでした。
赤鬼は、ある日丸鬼を訪ねてみました。しかし、丸鬼の家の戸は固く締まっており、戸の脇に貼り紙が貼ってあった。
そこには「赤鬼くん、人間のローディーたちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、
君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。
さようなら、体を大事にしてください。ぼくはどこまでも君の友達です。」 という丸鬼からの置手紙であった。
赤鬼は黙ってそれを2度も3度も読み上げ、涙を流して泣きましたとさ。



悲しい、悲しすぎる、しかもなんという美しい友情物語。WAVEの鬼さんたちに練習でヒィーヒィ言わされている時には、
この話を思い出して、許してあげようと思うって、はぁはよう現実に戻って仕事しよ。


今年度の児童文学(児童か!)の最高峰ではないだろうか。
しかし、ここまで「アフォウ(c) No limits」とは…いちいち絵本の写真までアップしとるし…
イシイ君を単なる小動物にしとくのはもったいない気がする。