続:ごんぎつねの涙&大山到着!

休みの日は自然に目が覚める。ちょっと事務所で片づけ仕事をしてこれから帰宅。
準備出来次第、大山へ向かう…のだが昨夜WaveLogにアップされていた
イシイクンのコメントがあまりにおかしい(朝読み返してさらに爆笑)のでせっかくだから
広くみんな(特にローディ)に読んでもらいたいので本人の承諾は得ずに勝手に掲載する。
以下イシイ師範のコメント

昨日の愛宕山にて

 赤マドンさんから昨日の愛宕山での出来事を詳細に記せとの指令が下ったので、
一応書いてみるが(実際にそんなに格好いい話ではないのだが)

 R藤原塾に参加した塾生一同と愛宕山経由で帰ることに。塾に参加しなかった
後ろめたさもあったが、前回の初級藤原塾にて教えてもらった列車走行の練習をするには良い機会。
強烈な向かい風吹く中、赤マドンさんに引っ張ってもらいながら列車走行。
実は私、後ろにくっついて走るのが下手というか恐い。先日塾長から教えていただいたのは、
まず慣れるために前のバイクのすぐ後ろではなく、少し横にずらして走ってみたらという
アドバイスを頂いたわけ。実際に試してみるとあんまり恐怖心を感じない。
ただ私の後ろの方はかなり迷惑だったかもしれないが。
 
 小田川を渡り、農道入口へ。強い向かい風だったので前を引いていた丸福さんも赤マドンさんも
かなり消耗していた。そのとき私はWAVEに寄る前に鬼ヶ嶽から新本への坂をものすごくいい感じで
上ってこれたものだから、調子に乗ってお二人の前に出ていた。普段の私だったら絶対にしないのに。
お二人の「おぉ」という声にさらに調子に乗る身の程知らずの私がいた。
 墓地公園を過ぎてからの短い坂を良い感じで上っていける。その後の数度のアップダウンも何とかこなす。
そして山陽自動車道を架かる橋までの長い上り坂まで来た時に後ろを振り返る。誰もいない。
そりゃぁそうだ、私以外の方はハードな練習した後だもん、私のわけのわからないアタックに付き合うことはないわけだし、
無視して当然。それでも大山サイクリングもあるので、自分なりに追い込んでみようと上り始める。
さすがに足も売り切れ状態。重くてなかなか前に進まない。坂の3分の2を過ぎたあたりで振り返ってみると、
なんと....後方には「あぁぁぁ、赤マドンさん。」「きっきっきたぁ」。この状態は非常にやばい。
とにかく重いペダルを回す。なりふり構わずダンシングしてみるもフォームも何もあったもんじゃない。
普段の私だったらすぐにあきらめるのだが、このときは本当に恐かった。ほらあるでしょう、
絶対に喧嘩を売ってはいけない人間に喧嘩を売って追い込まれる感覚。僕はまさにあの心境。
やばい絶対にボコられるって、そんなことありえないんだけど。キタキツネが狼やら野犬に追われる心境は
こんな感じなのだろうか。
 そして何とか上りきって、水分補給した際に、後ろを振り返ると、あああああああああああ、
すぐ後ろには鬼の形相の赤マドンさんが(おそらくそう見えたのは私の心境がそう見せたのだろうが)。
いやぁこんな表情するんですねって。そりゃあそうだ、私はいつもこの方の背中ばかり見てんだもん。
そしてあっという間に並ばれ追い抜き様に僕に一言「やるのぉぉぉ」って。まるで映画「仁義なき戦い」に
出てくる菅原文太松方弘樹みたいな貫禄に、私のわずかな根性も全て奪われたようだ。それでも最後のあがきなのか
絶望の叫び声なのか泣き声なのかを発していたような気がする。赤マドンさんは彼方前方で山頂へ。
私も抜け殻状態で到着。いやあいい練習になりましたっていうより、五体満足で生きて帰れてほっとした。

 しかしWAVEのおじさんローディはすごいですわ。無視して当然の私のアタックに追っかけてきて、
しかも最後にきっちりと落とし前つけるんだから。バブルを経験した人間をやはり違う。
こちとら失われた10年だもん。最初から負けてますよ。
 
 そういえば、キタキツネで思い出した。私が小二のときクラスで学芸会か何かで「ごんぎつね」をした時に、
私の役は兵十に撃たれたごんぎつねだった。一応主役だが台詞もなくただ寝転がっていただけだったことを思い出した。
これも何かの暗示だったのか。


間違いなくワシ的には今年の上半期ベスト1の名文です。
つらいときは、これを読み返して前へ進みます(爆)。

大山無事到着。天気は最高です。風はそこそこあるかな。
でも自転車には申し分ないコンディション。

大山神神社にお参りして、その後、香取までドライブ。
道すがらCCCC山荘をチェック。そのまま米子のホテルへチェックイン。
これから米子の夜の街へ。メシだ。
つづく