2014.4.13第2回伊吹山ドライブウェイヒルクライム:レポ

【2014.4.13第2回伊吹山ドライブウェイヒルクライムを走ってきた。
岐阜県不破郡関ヶ原伊吹山ドライブウェイ【全長15km/標高差1035m】



リザルトより

【男子G】出走:328名 完 走:323名
順位 5位
時間 53:24.253
平均速度 16.85
トップとの差 02:23 50


ロードを再開して4年。
ヒルクライムと名のつくものに出たのは
「飯南ヒルクライム」と「ヒルクライム大山」の2回のみ。
どちらも誇れるようなリザルトはない。


自己分析(というより思い込みか)によると…
登りは決定的に遅くもないが、かといって着に絡むほどの天賦の才はない。
体質的にも筋肉質でクライマーとは程遠い体型。
だったらスプリントが強ければ不平もないが神様は残酷だ(笑)。


登り、下り、平地がミックスしたコースを集団で駆けるロードレースなら
まだ自分なりの戦い方もできるだろうが「1時間登りっぱなし」では
軽量で心肺モンスターの山岳職人に弄ばれてチュン。
何が楽しくてわざわざ…とずっと思っていた。


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それが…
ふと思い立って。

理由1:ロードレースといっても自分が参加できる大会数は圧倒的に少ない。

理由2:「おきなわ」オンリーではあまりに一年が長い。

理由3:リスクの低いヒルクライムは自分向き。

理由4:旅をして美しい自然に出会える。もちろん食も。

理由5:勝負が早い。遠方でもさっさと帰れる。


などなど。


そう思ってからは…
体重を絞って、耐乳酸性を意識したメニューを取り入れ、
その反動で西チャレ時はスカスカとなったがここ3週間は
予定通り調子が上向きベクトルに変化していった。


あ、あと機材関連も(笑)


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レースに戻ろう。以下備忘録として。


当日は5:00起床。
ホテルを5:30に出発し、駐車場へは6:00に着。
昨年渋滞がひどかったと聞いていたので早めに出たが
明らかに早過ぎた。


男子G組は10:30頃のスタートにつき、
朝食は適宜30分おきに、おにぎり、ドーナッツ、ウイダーバーなどを
ちまちま食い。欲しくても一気食いはNG。


ドリンクはセブンカフェの珈琲をブラックで。
アップ中とレース時はIT技術者さんオススメのモンスターエナジー
コンビニで目に付いたので初めてお試し。ここらは大雑把。


アップはスタート2時間前から30分ゆっくり暖気して小休止。
その後、集合時間までの15分間を回して最後はみむtご推薦の
15秒×3本で締めてみた。これも初体験。そして大雑把(笑)。


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スタート地点への移動前に同じクラスに参加されるO友さんとご挨拶。
O友さんは昨年同クラス5位入賞の強豪クライマー。
先日の遥照山の練習でも圧倒的な登坂力を披露されていた。
(O友さんは2位。リスペクトに値する)


そのO友さんの話によると私が入ったG-2組には昨年の上位者が
数名入っているとのこと。なるほど、少なくともこのコースを
熟知した経験者がいるということはペースメイクの
ひとつの目安にはなるなと。


はからずもその予想は当たった。


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スタート20分前に関ヶ原役場からスタート地点のドライブウェイ入り口へ移動開始。


先導バイクに付いて行ったのだが、なんとなく脚が軽い?


実は今回は金曜、土曜日ともに完全休暇としローラー含め一切バイクには触れなかった。
というか触れる気がなかったと言った方が正しいか。


ひとつには木曜日のゼイ田練できっちり上げ切ったこと。
それ以前のメニューもアクシデントなく消化できたこと。
土曜日は自転車抜きで彦根の町を心ゆくまで堪能したかったこと。


などなど。結果的にはそれが良かったのか。


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スタート地点ではとさやんさんと邂逅。
いろいろ大変な中、段取りが付いたのだろうお互いエールを
掛け合って健闘を祈る(で、F組で優勝とは…流石過ぎますね)


スタート位置の料金所までさらに移動すると一応一緒に走る面々を俯瞰。
山岳職人らしき、実にオタッキーな方々が数名目に付く。
ロードレースとはまた違う風景だ。


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G-1組がスタートして4分後にこちら2組もスタート。
今回はPTなし。Garminヒルクライム用に
心拍、平均心拍、時間、距離、登坂積算、平均速度を画面設定。


10:36スタート


クリートキャッチ2回失敗(笑)。
そのまま構わず進む。


前には4名。


ほどなく前走者が中切れ気味に。すかさずパスして前の3人にジョイント。


先頭を牽くのは小柄だがいかにもクライマーといった趣きの方。
結論を言うとこの方が優勝者だった。


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4人パックのまま進む。後ろはまったく見ない。
振り返る意味もない。


スタート5分後くらいか。


優勝者がダンシングでさらにペースアップ。
ペースアップというよりも自分のスイッチが入った感じ。


とたんに先頭集団は優勝者と私の2人に。
なんてあっけない(笑)。


優勝者は私のことなど構うことなく軽快なダンシングで
さらに登坂を続ける。私はシティングのまま追尾。


この局面だけは自分でも結構絵になっていたかも。


ダンシングで加速するパンターニをシティングで追うウルリッヒみたいな幻想。


いや幻覚か(笑)。キツかったけどヒルクライムの醍醐味を堪能した瞬間だったかも。


そしてひと言二言、挨拶を交わす。このまま二人で行けるかと思いきや…


なんとなくイエローなシグナルが身体全体に。これだよ(笑)


その間、二人で抜き去った人は数知れず。


センターラインをギリギリにパンターニウルリッヒのランデブーは


続くかと思ったが…その後残念な結末に。


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Garminをチラ見すると…
心拍は170をずっとオーバー。


よろしくない。


結論から言うと今回の平均心拍は170だった。
これは最大心拍が175の私にとっては殺人的(笑)。
ちなみにVo2Maxは85%、時間にして45:13だった。


結局、スタートから13分までは粘ったが、
(本当は15分まで粘ろうと)哀しい終焉を迎えた。


そこからはひたすらソロで本来の正しいヒルクライム


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15分くらいか。
一人でぼちぼちのペースで登っていたら背後からバヒューンと
いかにも振り切る感ありありの追い抜きあり(笑)。


見れば序盤で遅れたお一人ではないか。


しかし、この局面で追いつかれるとは…どんだけ私はタレたんだろうと。


とりあえずペースメーカーとして10m前あたりに捉えながら進んで行くと
楽をしたおかげか再び回復基調へ。そのままスルスルと追い付いてしまった。


その時点でスタート35分経過くらいか。


よくよく見るとその方はなかなかしっかりしたペダリング
見るからにヒルクラ命な感じ。コースも熟知しているようで
平坦区間は目一杯ぶっ飛ばす。


登りも上手に走者の間を縫いながら(私は右からマージンとって追い抜き)
ペースを維持していく。う〜んかなり走り慣れているなと。


その間も心拍は常時170をオーバー。ただ絶望的なキツさは感じない。
なんせコースが分からないので残りの距離と獲得標高のみを
頼りにペースメイクを試みる。


ラスト2km。
脚が動くにまかせてそのまま前に上がる。
その方の走りっぷりなら当然付いて来るだろうと踏んでいたが
ほどなく行くとなんとなく後ろの気配が消えた?
かといって一切振り返らないから状況は不明。


そこからはゴリゴリ踏みまくって…
ラスト1kmあたりで右車線を下山中の集団の中から
「あかじゃわさん、ぎゃんばって〜〜!!」の絶叫。


追い抜きのためセンターラインギリギリ走っていたので
視線を移すことはできなかったがユウちゃんの声だと
すぐに気が付いた。


その日一番キツかった局面だけにこれには救われたな。
普段は「声援」だろうが「罵声」だろうがタイムには
関係ないだろうとシニカルなことを言い放つ私だが
そうでもないなと実感。単純なものだ。


結局ラストも決定的にタレることなくきっちりゴール。
事前の予想では54分くらいかと思っていたから
53分台は今の私には上出来。


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ゴール後は准教授やカナタニさんと健闘を称えあう。


地力に比べタイムが思うように伸びなかったチームメイトのN居さんが


いかにも無念そうだったが、それでも笑顔を絶やさず


写真を撮ってくれるあたり、彼はやはり男だ。


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下山はアクシデントがあったらしく、かなり待機してからとなった。


右側を調子に乗って抜き去る連中がいたのでその度に「!”#$%&’」


下山で意気がってどうするんだよ(笑)。


そんなに元気なら登りで頑張れよと。


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それにしても彦根城は良かった。


渋滞は最悪だったが(笑)


苔生す石垣を見事な枝振りの巨木の桜が包み込む神々しさよ。


品がある。本物である。


来年も行くべき価値はあるな。


あとふらりと入った飲み屋が良かった。



一見強面の大将とヤンキー上がりなオネエちゃんのコンビ。


客は常連のみ。だから料理の割に値段が良心的。


できたての若竹煮、牛の網焼き、枝豆、揚げ出し豆腐、


筍ご飯、野菜炒め諸々。どれも丁寧な作りで悪くなかった。


もちろん酒はビール、黒霧島ロックを数杯。


こちらも来年行くべき価値はある。