夫婦二人で何十年も続いている店で飲むのが一番いい。

昨夜は独りだったので練習後は少し休んで
午後から仕事へ。


さすがに原稿を書く気にはならなかったので細々した雑用など。
個人レベルの会社なれど、伝票やら各種支払いやら
本業以外の雑事は少なくない。


夕方になり、辺りも暗くなる。
帰宅して朝仕掛けて出た出汁を使って「湯豆腐」でも作ろうかと
思ったがさすがに3日連続練後の身体は「豆腐」などでは
許してくれない。というか身体がもたない。


帰り道にふらっと。
祝日につき、何軒かの馴染みの店を廻ったが仕舞っていた。


一軒だけ空いていたのが最近再び通い始めた小さな場末の居酒屋。
初老の夫婦が二人で切り盛りしている本物の居酒屋だ。



8席ほどのカウンターのみ。
席はほぼ埋まっていたが常連がそれとなく間を空けてくれる。


席に着くと「酒」のひと言。
銘柄は????覚えていないし、聞いたこともない。


この手の店に入ってしたり顔で酒の銘柄などを聞くのは野暮だと思っている。
飲み手は大将が仕入れた酒を黙って飲めば良い。
銘柄が飲みたいならそういう店に行けばいい。


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鶏キモ煮、厚揚げ、カキフライをさっとオーダー。
厚揚げは自家製だ。


燗酒と鶏キモ煮が合うかと聞かれれば、どっちとも言えないだろう。
私は普段食べ物や飲み物にうるさいタイプと思われがちだが
実際はかなりアバウトというか飲食に関してはルーズだと思う。


その点、夫婦で何十年にもわたって続いている店は安心。
そういう店で酒の銘柄や食材の出所をいちいち聞くのは何度も言うが本当に野暮。
酒や素材がパッチモンでは店が続くわけがないから。
加えて言えば、小さな古い店だが各所掃除も行き届いており、
客あしらいも付かず離れず。


要は品がいいんです。


そんな店なのだが大将も奥さんもそう若くない(いやもう高齢の部類か)ので
いつまで店が続くことやら。


外食率が日本屈指で低い(つまりドケチ)岡山で長年店を続けるのは大変なこと。
某著名陶芸家が「いい店が出来ても岡山人はすぐに潰してしまう」と
嘆いていたが、食に関しては岡山は民度が低いのか。
「店を育てる」という意識も薄いのかもしれない。



酒を冷酒にかえて(ちなみに冷酒は330円)、
チクワ天をオーダー。


キッチュなチクワ天とマヨネーズ、そして冷酒が渾然と…
たった酒三杯ですっかり出来上がった。
酒は好きだが昔ほど飲めなくなった。
ま、昔がバカ飲み過ぎだったからいいけど。


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今週は飛び込み案件を迅速に終わらせて
週末からの九州・四国遠征(ぐうたら旅行ですね)の準備、
年末年始の家の準備に着手せねばといった状況。


飛び込みが来ないことを祈りつつ。