2012美山サイクルロード:レポ

2年ぶりに「美山ロード」に参加してきた。
天気は快晴、昨年は出場予定なるも大雨の予報を聞いてホテルも直前にキャンセルしてDNS
今年も当初どうしようかと迷ったのだが、レースでもなければここへ来ることもない
と断言できるほど、のどかで素晴らしい自然が広がる山間の静かな町に誘われてエントリー。


結果的にはやっぱり行って良かった。


2年前はC3S(2周クラス)だったが今回はC2S(4周クラス)にエントリー。
ワシ的ミッションとしては、4回の九鬼が坂のピークをいかに先頭集団でクリアし、
最後まで集団で着に絡んでいけるかといったところ。


そしてリザルト

【RESULT -カテゴリー 2S [一般上級者(40歳以上)の部]】
9位 Time58'44.44 トップタイム差1.14 平均速度40.86km/h


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【総括】
結果に関しては、ゴール後にめずらしくブツブツ言っていたくらいだから
不本意だったんだろう(う〜んかなり不本意だったかな)。


スタートは200人くらいの真ん中あたり。
最初からペースは上がらないと分かっていたので囲まれ過ぎないことだけに注意して、
スタート直後は大人しく、リスクの高い吉田トンネルに入る前に先頭付近へ上がって安全走行へ。


チーム参加の関西系チームがひやかしアタックを五月雨式にかかけるが無視。
九鬼が坂の手前で再度、10番手あたりにポジションを上げて、大きく左折。
集団はまだまだ落ち着いていない感じ。


試走のときに計測したら270wくらいで3分だったから
おそらく集団ならマックス2分半くらいだろうと想定していたらほぼ正解。
ライドグラフを見たらパワーも常時300を超え、心拍が低いワシにしては
170を超えているが体感的には楽だったので調子は良かったのだろう。


結果的に九鬼が坂に関しては、すべての周回を5番手内でクリアすることができた。
これは紛れもなく、某坂と三段坂の3分泥試合の効果だろう。
これで4周目の登り中盤でかまされた大学生(総合優勝者)のアタックに対応できていたら
ベストだったが…現状ではそこがマックスだったよう(ここは心拍180だった)。


レースに関してはそこがすべてであとは、なんとも冴えない展開。
特に2・3周目は集団のペースも上がらず、おまけに2分前にスタートした
高校生の遅れた集団と混走となってしまって、ローテもうまく機能せず。


何人か前に出て仕掛けるそぶりのチームもいたが、本気でエスケープを決めるというより単なる様子見。
集団も九鬼が坂とラストのスプリントに向けて、脚を貯めている感がありありで試しに何度かペースアップを
促すも反応は薄く「このままゴールスプリントは最悪だわな」と思いつつ三度目の九鬼が坂をクリア。


ラスト1周の鐘の音を聞きつつゴールラインを通過。
その時点でも混走で何が何やらといったカオス状況だが、ポイントになりそうな
面々だけはチェックしていた。まだまだ皆さんお元気そうです。


九鬼が坂の手前のポジション争いを大外から回り込み、そのまま最後の登りへ。
インは詰まるので外が正解(実際落車も発生していた)。


焦ってヘタクソなダンシングでオールアウトしないよう、冷静にシティングで登る。
考えてみたらそこまではすべてシティングのみで登り切っていた。


斜度のキツくなる左カーブで大学生アタック(総合優勝者)、
一瞬後ろを振り向いて、再度、加速を開始する。
ワシ含めて4人が反応するが、なにぶんにもスピードが違い過ぎるがな。
ピークまでまだ距離があったので潰れない範囲のギリギリペースで差を詰めようと
前を行く2人をブリッジに追い続けるが、先頭の大学生との差は開くばかり。


ピークまでなんとか黄金のタレは阻止し、3人パックで下りへガン踏み(自分比)。
このまま逃げ切れたらまずまずの展開だったのだが…
ちなみに他2人のお一人は山城さんと同じジャージの方でした(茄子の方、見事3位)。


多少のリスク覚悟でフルスロットルでコーナーへ入ろうかと下ハン持っての体勢。
駄菓子菓子…
一番タイトなS字カーブでまたしても遅れた高校生がライン上をチョロチョロと…


前に出ることもできず、3番手でブレーキかけながらやり過ごし、ストレートの下り区間へ。
あとで後悔するには…ここはリスク覚悟で前を牽くべきだったと…。


それでも結構なスピードで下り切るも、下り切ったあたりで後方集団があっさり合流。
GSの逆バンク気味のコーナーを左折し、ここからは牽制も入りダンゴ状態。
最悪のシナリオに「やっちまった感」ありあり。


せめて最後の左折前で少しでも番手を上げておきたいラインを探していると…
左側の人が隣と接触し、落車寸前の蛇行。ぶり返しでワシの左側に衝突し、ワシもハンドルぶれて落車寸前。
周囲から一斉に怒号…50km/h近いスピードで逃げ場もなく、なんとか体勢だけ持ち直して最後の左折へ。
その時点でもう失速しとるがな。


なんとかラインを探そうとジワジワと左ラインを確保し、
路肩ギリギリを進むも前輪はすりそうで前に出られず。


そうこうするうちにゴール手前200m地点、ワシの2台後ろで落車発生。
乾いたクラッシュ音とともに観客から悲鳴。
あとで聞くに、警備の警察官も巻き込まれたらしい。


最後はスプリントできるスペースもなく、そのままクルクルとゴール。
ゴール後は無事に走れた安堵感よりも、着に絡めなかった不甲斐なさで意気消沈。
(ただあとで思うに落車巻き込まれなくてよかった。無理に前に出たらやられていただろう)


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で、今回は練習効果とレースとの相関を正確に知りたかったので
パワータップで4周のLapを拾ってみた。
「美山ロード」参戦を考えている人はご参考に。
一般道シャットアウトのレースは本州では貴重です。



こうして見ると、3周目の無駄な動きが顕著に分かる…
中途半端な逃げに反応して2回ほど無駄脚を使っている。
力で押し切れるだけの実力はないので、その辺りは頭を使わないと話にならない。
あと、向こうのレースは、いわゆる「関西ルール」をしっかり理解する必要があるな。


ただ全体を通じてレースを俯瞰できたのは貴重な体験。
自分史初ではないだろうか。




※何気にチーム練で応援に来てくれていたヤマギワンに感謝(メールうれしかったぜよ)。
※ムロッチさんはC4Sで見事8位。相変わらずいい位置でゴールされていた。