第16回西日本チャレンジサイクルロードレース:レポート

西チャレから一夜明けて、全身疲労ありかと思いきやあまりなし…。
脚に多少の張りはあるが…追い込みが足りなかった証か…

オフィシャルリザルト
http://www.hiroshima-cf.com/

今後のロード人生のために、ワシ的視点からレースを振り返ってみる。
昨年に比べて最後まで第一集団に位置できたため展開が慌ただしく、
記憶に誤差があるかもしれないが、ワシの都合のいいように
解釈するのでご容赦〜


【赤マドン的レース総括:1周目】
スタートは15:25。快晴、風はいつもの通りホームストレートがアゲインスト。
ただ風速はそれほどでもない、レースコンディションとしては最高レベルだろう。


スタート位置は「どんな状況、大会においてもまずは先頭!(最初だけでも〜)」の
強い意志のもと、赤マドン、ミジンコ、しんちゃんのアホアホ三銃士が最前列に三並び〜
背後には同じくアホアホアルコール特攻隊長のハリーホッタさんが
自信に満ちた笑顔で続くの図(最強夫人…それはホッタさんの奥方…正しくは布陣…)。


photograph by shino-blue

最前列から後ろを俯瞰すると、三列目にFREESPEEDのまことさんにK丸さんらが、
中盤あたりにM友の案山子さんの姿。ちょっと後ろ気味かなと思ったが、彼の走力なら
登り返しで難なく上がってくるだろうと判断。ワシは最前列右端。これ以上ない立ち位置。
ゆえにまったくストレスもプレッシャーもない。もう最高だがな〜


スタート前に東北関東大震災で亡くなられた方々のご冥福を祈って30秒の黙祷。
大会本部では義援金の受付もしていて、わずかながら支援させていただく。


スタート間近になるとまわりの緊張の糸が張り詰めてくるのが分かる。
誰もがこの瞬間のために一冬を越えてきた。
そしてスタート1分前のコール、30秒前、20秒前、10秒前…
バ〜ンというピストルの音とともにB−2クラスのレースが始まった。


最悪でも5番手くらいでは下りに入りたいなと右足を踏み出し、
すかさず左足のクリート入れて…あれ、ペダルが反対じゃがな。
まあ焦るな。焦るのはド素人じゃ。で、もう一回、落ち着いて…
あれなんかギア軽い、妙にクルクル回るがな。現在、時速15km/hくらい?
で、三回目。ああ、入った、入った、カチッとね〜〜〜〜。
って前見たら参加者の半分くらいが、巨大なプロトンとなって
前方をすごいスピードで走っとるがな!ワシだけ右でポツンと…


photograph by shino-blue

あ、あっか〜ん!(最前列からどんだけ遅れとんねん〜)
右大外から捲り上げながら下りに突入、遥か彼方の前方を見るとミジンコさん、
しんちゃんがそういう時に限って強烈なダウンヒルで先頭集団を形成(お〜い待ってくれ)。
ワシ20番手くらい〜ああああああ〜


そして惨劇は下り初めて最初のS字の登り返しで起こった…
ワシの左前方、つまり道なりにいえばアウトを走る人がフルスピードで左壁面に激突。
一瞬にしてマシンは宙を舞い、ボトルと砕け散ったボトルゲージの破片がワシの
左頬をかすめる。瞬間的に体勢をかがめたので直撃は回避。
バランスを崩しかけたのでとっさに重心を浮かせてラインを修正、
ただその間にも前方集団は高速のまま、いきなり中切れのリスク…
反射的にMAXで前との間隔をつめて一気に集団最後尾に復帰。ふ〜


これまでワシが遭遇した最悪の落車…。乾いた衝撃音とヴィジュアルが脳裏に残る。
ダメダメとあわててレースに集中するため負のイメージを消す。


前方には相変わらず15名くらいか。下りに関しては路面コンディションの良さか
昨年より速い感じ。ギリギリのラインでコーナーに入っていく。
一息おいて集団を確認、すぐ前には、見覚えのあるグリーンジャージ。
FREESPEEDのまことさんだよ〜。


ここが結構、大きなポイントで…。中切れが怖かったので少しでも前に上がろうと
空いたラインを探していたが、まことさんなら何度が一緒に走った経験がある。
彼なら切れる心配はないなと安心して後ろに付かせていただく。
おかげで本格的な登り返しまでにスタートミスと大落車のダメージを
和らげることができた。


登り返しに入る。すかさず左右の空いたラインから前へ上がる。
ペースは速くない。ミジンコさん、しんちゃんにやっと合流。ふ〜


この辺りからやっと集団も落ち着きを取り戻す(って落ち着いてなかったのはワシだけだけど…)
フェンストンネルを過ぎる。ここは軽くクルクルと回転重視で疲労を回復させる。
先頭集団にはほぼ上位陣が勢ぞろいの雰囲気。優勝した中学生の子(便宜上、城北君と名付ける)や
JINさんのお友達のyuujiさん、KAZAMIDORIの方が2人、もちろんミジンコさん、しんちゃんも。


誘導灯手前あたりから、ミジンコさんが下りを利してペースアップ。
その前にも確か誰か逃げていたようだが、集団は傍観だったかな。


誘導灯のストレートで再びペースは落ち着き、いよいよ三連トンネルから三段坂へ。
最初の登りに入るが集団のペースは上がらず。ワシは2〜3番点あたりでペーシング。
登りの強そうなメンバーを観察するの図。城北君、しんちゃん、KAZAMIDORIあたりか。


展望台を2番手で登り切り、下り基調の高速区間へ。脚も心肺も問題なし。
みんなに声かけて集団で進む。ここでもミジンコパワー炸裂!!!一同あ然…
一人だけ体型が違う…もといパワーが違う人が紛れ込んでいることにプロトンは困惑気味。
みにくいアヒルの子だよ。それに輪をかけてしんちゃんがペースを上げたりして…
アホアホコンビがレースをコントロール。ワシは後ろでほくそ笑むの図…


そのままS字坂を登り切り、とりあえず1周目が終了。
しかしなんともスリリングな1周目だった。


photograph by shino-blue

【赤マドン的レース総括:2周目】
レースは2周目に突入。しかしミジンコさんはしっかりと先頭集団。
やはりただの○ブでないなと感心するの図。ペースが遅いとはいえ三段坂クリアだもんな。
2周目の下りはもうまったくストレスがないので、落ち着いてラインキープのみを心がける。
2〜3番手をキープ。ただ一度だけ左ハングオンしながら下りカーブでペダルを回していたら
ペダルがアスファルトガリガリ接触。肝を冷やす。


そして登り返しが終わり、下りから平地に入るとまたしてもミジンコさんのペースアップ。
っていうかアタックだなあのスピードは…。ワシ、しんちゃんがそれに続く。もちろん集団も。


あとで思うに…この上げ下げがかなり先頭集団の脚を削ったはず。
ミジンコさんの桁違いのパワーがクライマーたちの脚を粉砕!


捨て身のクラッシャーぶりを発揮し、先頭交代を申し出るミジンコさん。
誘導灯のストレートでミジンコさんの「漢印」の雄姿に向かって感謝光線を発射。
それがミジンコさんの姿を見た最後となった…


レースは最大の山場へ。三連トンネルに入るとKAZAMIDORIのお兄さんが先頭へ。
それに続くワシ。思ったほどペースは上がらず。車輪が当たりそうなのでラインを代える。
池の横をシャカシャカクリアし、最大の難所、展望台登りへとプロトンは進む。


脚は回っている。心拍もこれなら大丈夫。番手は2番。中腹まで差し掛かったその時…
右から城北君がアタック!行けるかワシ!行ける!?迷った瞬間にもジリジリと引き離される。
キレのあるアタック。誰も追えない。ただ残った5人なら高速区間で追いつけるか…


そこが昨日のすべての分かれ目だった。
勝負事にタラレバは禁物だが、一瞬追いかけようと右脚を踏み込んでおきながら
行かなかったワシ。要するに臆病者のツマラン分別が働いたわけで…
闘う気持ちをなくした時点で勝負は負け。親父が生きてたら殴られとるわ。


残りの4人が登ってくるのを待って追走を開始。
「早めにローテをまわせ」と声をかけるもスピードはイマイチ。
途中からは、しんちゃんと二人で回すも二人じゃキツイわな。


S字をクリアし、最後のゴールへのストレート。
前方のしんちゃんとK丸さんの肘がぶつかり合う。
そこでも左からまくって踏み倒さなかったワシ。


逆に右に回って5着争いってアホ丸出し。
そのままゴール…負けた、ドンケツだよおおお


photograph by shino-blue


ゴール後に他4人の集団メンバーと健闘をたたえあうも
ふがいなさで天を仰ぐ。またヘタレをしちまったな感でテンション下がりまくり。


2着に入ったピンクジャージの方を見ると…そこでJINさんの盟友のyuujiさんと気が付く。
各地のレースで輝かしきリザルトを誇る方だけに、さすがの走り。
本物のナイスガイだったな。


【総括】
初めて規模の大きいマスドスタートレースで最後まで勝負に絡めた。
これは、この冬のM練の効果。それは間違いない。
ただ身体は着いていけても、闘う気持ちがなけりゃだめだと再認識。
前に行く勇気のない者には、神様のご褒美、チャンスはない。


しかし昨日のメンバーは最高だったかも。走り終わったあとは自然にみんなで
声を掛け合って健闘をたたえあう。その輪の中に入れただけでも幸せか。
ロードレースの本質が垣間見えた気がした。


ミジンコさんとしんちゃんと走れて最高。
(ミジンコさんにはご褒美にCCD(粉末)とソーセージパンを進呈)
ホッタさんも昨年より大幅に順位がジャンプアップ。
キツイ練習がんばってるの知っていただけに、ほんと良かった!
A-Mでは自転車親父さんが強豪揃いの中で見事6位入賞。
チーム岡山は全員がきっちり最後まで走りきった。
クニちゃんもエリートで根性見せてたなあ。


全カテゴリーでアホアホを中心とする岡山勢は無事レースを終えた。
ロードレースでこんなに楽しかった一日はない。