とある女性ローディのブログ…

今日は取材がなく、久しぶりに事務所でゆっくり原稿書きに勤しんだ。
原稿に煮詰まると、いつものごとくネットに走るのだが、ふとした偶然から
とあるローディのブログに行き着いて、つい見入ってしまった(仕事ほっちらかし…いつものことだが)。
そのブログの主は女性。お写真を拝見するとまだお若そうだ(ワシと同じくらいか)。
ただ、その方は、もうこの世にはいない。昨年の12月に亡くなられている。
一瞬、亡くなった方のブログを読み漁るなど、失礼かと思ったがご主人や仲間との軽妙なやり取りと
お人柄あふれる文章に引きこまれて、不躾かとは思ったが拝読させていただいた。
亡くなる3ヶ月前まで綴られたブログの一文一文、コメントの一行一行を読むと、
その方がいかに周囲に愛されてきたか、またその方がどれだけ周囲を愛してきたかが伝わってくる。
気丈な方だったのだろう、病気の弱音は一切書かれていない。ただ時折、病による
自転車の衰えを思わず吐露する一文を見たときは、同じ自転車乗りとして胸が締め付けられた。
ご本人も自らの寿命を悟っていたのか、自身が召された後に読んでもらうための
メッセージを書き残されていて、それをご主人と思われる方がブログにアップされていた。
陳腐な表現でいうなら「天国からの手紙」なのだが…。それが本当に素晴らしい文章で
その一文を読むだけで、その方のお人柄のすべてが伝わってくる、慈愛とはにかみが
結晶した本当に美しい文章だった。
もちろんワシは、その方とは面識もないし、どんな方かも知らない。
ただ最近、偶然にも人の寿命について物思うときが多々ある。
だからといって何をどうする訳でもないが、さてどうしたものか…。
最後にひとつだけ「ただ生きるな。善く生きよ」と改めて思ったな、今日は。