恩人の葬儀

今日は朝一から住宅会社の案件の撮影。なんと現場は玉島。地元だわ。
集合時間の10分前に到着。すでにカメラマンはセッティング中。
クライアントの専務も、え!準備中。すかさずクルマから降り、
丁寧な挨拶の後、そそくさと準備の手伝いに入る。今回、完成見学会用の
販促物を作るのだが、しかしこの住まい。BMW-Z4を駐車したインナーガレージに、
施主さんの一番の趣味だというビリヤードルーム兼シアタールーム(7chです)
を完備した、まさに趣味の館。毎度のことながら、このクライアントの物件はすごい。
お付き合いが始まって4年くらいか。社長は筋金入りのエンスーでポルシェマニア。
毎年5月に開催されるシュトゥットガルトでのポルシェの走行会には必ず顔を出すという
すばらしき快楽主義者だ。で、いつもながらに、ああでもないこうでもないと撮影。
昼前に終了後、井原へ。こちらは…。ワシの恩人の葬儀でした。
ワシが大学卒業後、就職した会社。そこの部長で直接の上司ではなかったが
ある時期、この人に褒めてもらいたいとそれだけの思いで仕事をしていた時期があった。
頭がおかしいんじゃないかと言われるほど、トンパチのワシをまったく否定しなかったな。
というか最大の理解者だったと思う。でなかったら首だ。それなのにワシは不義理の連続で…。
いま思うに…。実は一ヶ月前に仕事関係の人からこの方の名前をお聞きした。
10年ぶりくらいか。そのとき、ご本人は入院中で代わりに奥様が
「Aさんはがんばってるんですね」とワシのことを気遣ってくれていたと人づてにお聞きした。
それがむしの知らせだったのかなあ。それと昨日、訃報を聞いて気がついたが、
その方はワシの母と同い年だったんだなあ。ワシの母親はワシが16の時に亡くなったが、
母が死んだあと、23でその方と出会い、その後過ごした時間の重なりを思うと
若くして他界した母と、その方との存在がなんか不思議に結びついているような気がして…。
ああ、うまく言えないな。でも、いい人は早くいなくなる。なんでかな。
その人の家は井原。奇しくもいつも走っているコースのすぐ近くだ。
いつか、自転車に乗って焼香に行こうと思う。