広島県ロード:レースレポ

【備忘録として】
広島県ロードから一夜明けて。
7:00に仕事場に来て、ひと仕事終えた。
Webをチェックすると、さすが運営がスマートな広島車連、もうリザルトがアップされていた。


昨日は帰宅後に家の用事をゴソゴソしつつ、夕食は良質のたんぱく質(赤身肉)と
豆腐・アボガド・フルーツトマト・アスパラ・くるみのサラダに
ラタトューユなどでしっかりと疲労物質を飛ばしリカバリー。
そのためか今朝のダメージはほとんどない(追い込みましょう)。


広島県ロードに関しては、先日のブログでもつい書いてしまったが
昨年秋の中国サイクルGPとこの春の西日本チャレンジで無様な走りをしてしまって、
正直このコースに対してナーバスになっていた。


どちらも結果的に1周目の三段坂で千切れてしまうという実力のなさを
露呈してしまって、Lap20分を切るハイペースのレースには
自分の力では、フィジカル的に対応できないんじゃないかという
諦めにも似た気持ちがあったのは事実。
実際、2回連続の1周目集団脱落は厳然たる事実として凹んだ。


だから今回の広島県ロードのワシ的ミッションは、
「1周目に第1集団に残る」
それだけといっても過言ではない。
それ以降のことは、そのときの状況。
とにかく1周目をマックスで対処できる身体に体質を変えること。
心肺機能、脚力、体重含めて、3月の西チャレ以降はそれだけを考えてきた。


【総括】※周回の展開が間違っている可能性あり。めまぐるしかったのでご容赦。
スタートは2列目センター。前にRフジワラさん。隣はK野さん、M田さんをはじめ
地元の強豪チーム・サイクルプラス勢がずらりと並ぶ。みんなレース慣れした雰囲気で
ホビーのような妙な緊張感はない。スタート30秒前を切って、優勝候補の一人、
MASSの伊藤選手(プロは実名で書きます)がスローパンクのよう。
でも慌てることもなく、マイペースで後輪を交換し、手馴れた仕草でそのままスタート。
最前線で走り続けるプロの懐の深さを垣間見る。


静かにスタート。
クリートは一発キャッチできなかったが、かまわず進む。
加速がついたところで、キャッチ。


両サイドからどんどん選手が前に上がっていく。
混走する高校生が、荒削りなダンシングですぐ横を加速するため位置取りに手間取る。
下りに入る前にずいぶんと後ろに下がってしまった。30番手くらいか。


一瞬、これはこれまでの失敗の繰り返しじゃがなと焦るも、
ハイスピードで加速するフレッシュな大集団で番手を上げるのは不可能と
三段坂手前のストレートまでに上がればいいと、無理にまくるようなことはせず、流れにまかせる。


ドライの路面はグリップも申し分なく、コンディション的には最高。
C59の安定性と相まって、下りに関するストレスはほとんどない。


登り返しも回転のみで踏むことはせず、いよいよ三段坂を迎えるストレートに集団は進む。
ぎっちりと詰まった集団内で突然ダンシングを始める高校生に悩まされながらも
一段目の急斜面を練習のペースで。視界にとらえるのはRフジワラさん。
フジワラさんの走り方とペースを見れば、相対的に自分の調子と負荷が分かる。
集団の中盤あたりで二段目をクリアし、展望台の登りへ。


毎回、ここでジリジリと下がってしまう悪癖を打破すべく、
あせってダンシングなどせず、淡々とシティングでイーブンをキープ。
前が詰まるのがイヤだったので、右ラインを進むと…


あっさりピークへ。あれ???


ピークからは集団に紛れ込んで、乳酸飛ばしながらそのままS字コーナー。
前には小森プロ、山口の強豪・S石選手らが先行しているようだが、
念願の1周目第1集団通過をクリア。

1周目 LapTime 19:27 xpower240 Ave.spd37.5km/h 平均心拍155


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2周目に入ると集団はさらに加速し、コーナーの攻め方も1周目よりかなりタイト。
中切れを起こさないようにと集中するが、時折高校生が並走気味にラインをかぶせるので
段々腹が立ってきて「下がれ」と声かけ。


この辺りから、スタート前にN村さんが言われていたことを思い出す。
要約すると「コーナーを繰り返すうちに前のラインがスッと空く瞬間があるので、脚を使わずスルスルと前へ…」
みたいなことだが、そんな瞬間に何度か出くわす。アドバイス通り、スペースを埋める具合に前へスッと。


そして三段坂。
ペースが上がるんじゃないかと身構えていたが…ここもあっさり。
もちろんキツくないことはないのだが、すべてシティングのままクリア。
時折、ストレッチがてらダンシングという自分史初の行為も。

2周目 LapTime 19:10 xpower240 Ave.spd37.7km/h 平均心拍157

 

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3周目の下りに入ると先行する3人?を追い始めたのか集団が一気に加速。
自分比的にはこれがギリギリのスピード域で、何度か中切れのピンチを招く。
結果的にここでかなり脚を使ってしまった。


あとでN村さんにこの局面のことを話すと
「ここの下りで脚を使うというのはありえへん。それはおかしい」
要約すると「akaさん、走り方、ヘタクソね」と理解した。


下りで無駄足を使ったため、下り切ったあとのストレートのインターバルがキツくなってきた。
このまま三段坂へ入って、上げられでもしたらマズイ。黄色信号点灯といった局面。


幸いにも集団は落ち着いた感じで、大きな動きはなく淡々と登る。
岡山勢は、Rフジワラさん、みむtさん、D241さん、のざきのI木さんらが問題なしの様相。
練習仲間が周囲にいると、心強い。

3周目 LapTime 19:17 xpower224 Ave.spd36.8km/h 平均心拍156


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4周目 LapTime 19:58
5周目 LapTime 19:44
6周目 LapTime 19:42


ここまですべてLapは19分台。
4周目はピーク過ぎの下り基調で加速が付き過ぎ、思わず先頭ローテに入ってしまう。
後方に下がったところで、すかさずRフジワラさんから「牽くな言ったでしょ!」と喝。
「うぐ!」っと五言絶句のままスゴスゴと集団へ紛れ込むの図(無駄脚でした)。


4周目を終えたゴールストレートでBCAAを一本補給。
周りを見渡すと、シクロワイヤードでカチカチ拝見しているお方ばかり。
ラスト3周に向けて、もう一度、気を引き締めるの図。負けられん。


5周目の登り返しだったと思うのだが、
たまたまRフジワラさんの後ろに付いていたら、MASSの伊藤選手が並走していて…
伊藤選手に対して塾長曰く…
「なんでこんなところにおる?はよ前行かんかい!」
後ろで聞いているこっちが五言絶句…(あとで耳にしたところによると伊藤選手はパンクで遅れたそうです…)


5周目、6周目はサイクルプラスやケンズら地元有力チームがところどころでペースを上げる。
どちらもジャージがよく目立つので、よく分かる。付かず離れずの展開。


それはそうと終盤に入って、何度も驚愕したのが、みむtさんの走り。
序盤はまったく目立たない。中盤から終盤にかけてジリジリとポジションを上げて、
いい位置でそれも楽そうに…レース前に海辺のカフェに行っていた男とは思えない好調ぶり。
これぞみむtマジック!スルスルと先行されると、なんか付いて行くのがキツいんですけど…マジで。


そんなこんなで6周回を走り切り、ラスト1周。
脚の方は4周目の後半あたりからふくらはぎがピクピク。あと左太腿がヤバい。
ゴールストレートでCCDを二口三口。


集団はゴールに向けて最後の周回へ突入する。


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下りのコーナーをクリアしながら展開を考えるが
どう考えても三段坂の一発目から上がるのは必至。
下り切ったストレートのインターバルで脚を使わないよう
スリップをマックス効かせてラストの登りに備える。


トンネル前のストレートでワンクッション。
いよいよこれからという時になぜか右前の方が、ストップ?
慌ててブレーキかけて左に逃げ、再スタートするも左太腿が一気にカチンコチン。


シティングでごまかして、右脚だけに負荷かけて、こねくり回しながら一段目をクリアするが
アタックのかかった先頭数名とのスピード差はみるみる開き、埋まらず。あっけなく終了。


周りを見渡すと徳島のバンドウさん、とさやんさん、そしてみむtさんを視界に捉える。
先行するバンドウさん、とさやんさんになんとか展望台ピークでドッキングしようと
ダンシングで追い上げるが差はつまらない。


みむtさんと一緒に最後の下り基調をとも思ったが、チラ見したらそれなりの距離。
そのまま前の二人に気持ちだけロックオンするが、30〜40mの差が果てしなく遠く。


左太腿は攣ったままで、ペダリングがまともにできないがひたすらごまかして回したふりだけ。
最後のS字からゴールまではただただ早くゴールしたいというシンプル極まりない気持ちのみ。


そしてゴール。


7周目のLapは20:33、完全に突然死ですね。


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ゴール後は、徳島勢、岡山勢、広島勢と「お疲れでした」の連呼。
ゴール時にEdge500見たら「2:18」の数字。
昨年は2:31:55


ロードレースでタイムを比較するのはナンセンスだが、
14分、1周あたり2分短縮のスピード域で走り切れたことは正直、自分でも驚いた。
プッチ、M練の効果としか考えられない。


岡山勢もI木選手6位、Rフジワラさん7位とさすが実力者らしく上位健闘。
そしてアクシデントを抱えつつ好タイムで走り切ったD241さんのタフさはもう賞賛ものだろう。
迷わず自分のマシンを差し出した灰色ウサギさんの英断に応える走りだった。


しかし、みむtさんは凄い。2年後(50歳)に完全無欠の広島県ロードで彼のような走りが
果たして自分にできるかと帰りのクルマの中で自問自答するの図。
リザルトによるとビギナークラスではスーさん(63歳)も見事6位入賞。ただただ感嘆。


もっと速くなってやろう…そう思ったな。
と、エラそうに言い切ったが、ぼちぼちやります…ケガしないようにね。