昨夜、岡大大学院にて…
昨日は早めに仕事を切り上げてRフジワラさん、Zeidaさん
とともに鹿田にある岡山大学大学院の某研究室を訪れた。
ブログに書いていいかご本人に承諾をいただくのを忘れたので
担当の助教授の氏名はとりあえずK博士とさせていただく。
(ブログリンクしたので意味はないのだが…)
K博士の研究テーマをブログから抜粋すると
「初級者スポーツサイクリストのペダリング技術向上法検討」
というもの。
研究目的は…
近年の健康意識の高まりにより、ロードサイクルやMTB(マウンテンバイク)といった
スポーツサイクリングを始める人が増えている。しかし、こうした初心者や初級者サイクリストの
ペダリング技術は、簡便で定量的な評価が困難なため、脚の動きを見た目で判断した
上級者の意見に惑わされたりして、なかなか技術が上達しないという状況にある。
そこで本研究では、初級者サイクリストを対象とし、バイオメカニズム的研究手法を応用して、
効率的なペダリング技術を評価する技術を確立する。この結果を基に、自転車ペダリング技術の
向上を目指すための的確な指導を行えるようにする技術を開発する。
研究室(男の隠れ家的な空気が好き)にはパワー出力、ケイデンス、心拍数、
ぺダリング効率などの測定パラメーターが備わったWattbikeや
SRMをセットしたSpecialized Tarmac expert 2010 (size52)の姿が…。
結論から言うと2時間の間でK博士との質疑応答(練習・レースにおけるペダリング)、
実際にWattbikeに試乗してのペダリング効果の測定、フレーム素材の違いによる体感や
ケイデンスとペダリングの理想的な相関関係など…あっという間に2時間が経った。
K博士は情報工学の技術士でもある。一見複雑な各グラフの読み方やデータの特性を
素人のワシでも分かるように平易な言葉で丁寧に説明してくれた。
ヴィジュアル的に興味深かったのがmotion capture(関節に加速度センサーを付け、
動作をデジタルデータに変換するもの)でコンピュータに取り込んだデータを
ベースに起こした3次元グラフィックス。臀部の位置、膝や踵の角度や開きなど、
ペダリング時の躯体のポジションを精密にチェックするには最適。
アンクリングや膝のブレの確認と矯正に効果がありそう。
ちなみにWattbikeの測定によると意外にもワシは左足の方が若干強いよう。
47年間、ずっと右脚が利き脚だと思っていたのだが…
で、あとでよくよく考えてみると小さい頃、母親に左利きを矯正された?ような記憶も?。
今となっては親父も母親もいないので確かめようがないのだが…どうなんだろう。
(ただ左右の差は2〜3%、ペダリングにはまったく問題ない差異だそうです)。
キャリアに基づくロードバイク理論を展開するRフジワラさん、Qファクターをはじめ
こちらも最新理論に明るいZeidaさんを交えてのペダリングディベートは
とぼけたワシの思考回路にもなかなかの刺激を与えてくれた。
また時期をみて今度は研究の被験者として参加させていただく予定。
余談だが…
K博士はなんと当ブログを愛読してくれているそうだ。
「いつも愉しみにしています」だって…
アカデミックさの欠片もないアホ話ばかりにつき、
かなり恥ずかしかった…。