大人の隠れ家的BAR

先日、打ち合わせのあとに以前ちょくちょく行っていた蕎麦屋の前を
通りかかったら…いつの間にか「閉店」していた。
ハイパーうまい!という店ではなかったが、若く真面目そうな店主が
一人で切り盛りしていて、その真面目さに好感を持っていたのでショック。


仕事で疲れたときに大根もちやつくねをアテに一杯やって
蕎麦すすって帰るのにベストな店だっただけにガックリ…。
いい店だったのに、真面目過ぎたのか。それもおかしな理由だけど。


と思ってこれまたご無沙汰していた平和町のバーの前を通ると…
そこも「閉店」の文字が…岡山大丈夫?


ここもハイパーな店ではなかったが手軽な料金の割には
個室などあって接待にもちょくちょく使っていた店。
ワインも良心的で3人でボトル3本飲んで1万くらいだったことがある。
自家製の生チョコが絶品だったのだが…いまや幻の味になってしまった。


なんか岡山の街は疲弊している。おかしい。
特に飲食業界は二極化が進んでどこも厳しそうだ。


俗にいう飲食街をよくよく見てみると「空き家」が本当に多い。
岡山ではよく流行っているといわれている店でも、週末あたりは
そこそこ入っているが、平日はさっぱりというのをよく目撃する(外からだけど)。
予約がとれないなんて店も皆無だし。


しかし行きつけとは言えないまでも、安心して行ける店がなくなるのはツライ。
ただ店主が一人で切り盛りしているような店が立ち行かなくなるというのはどうなんよ。
「ウチ呑み」が増えているのだろうか。


と思っていたら先日、ウチの事務所が入るポンコツビルのオーナーが挨拶に来られて…

「今度、3階(うちの下)に入ります」

「どんな業種が入るんですか?」って聞くと

「BARです」だって…


瞬時に「無理!無理!」って叫びそうになったがな(そりゃ無茶だってば)。


昔のアル中のワシならちょくちょく飲みに行くかもしれないが
今はもう酒への執着はないし…


ビルがボロで狭いので「大人の隠れ家的なBAR」になるしかないみたいだが、
本当に「隠れない」ことを今は祈るしかない。


しかし2階が鍼灸で3階がBARのビルって…
カラダにええんか、悪いんか、どっちやねんって感じ。