鷲羽山TT

親父の初盆という、人生初めての(当たり前か)盆休みを過ごしていた。
普段なかなか家に居つけないので今回ばかりは旅行もせず、
親父とおかんとご先祖さまの里帰り、もちろん来客のことも考えて
出来る限り家で過ごしたのだが…


それが正解。


家の作りやうは、夏をむねとすべし。
という吉田兼好が「徒然草」に書いた著名な一文があるが、我が家はまさにそのむね通り。


草取りで辟易していた庭から流れ込む風の清清しさよ。
夕方、庭木への水遣りを終え、縁側で湯掻きたての茶豆をアテにビールをプシュ。
もうインチキ和風懐石料理店の何百倍も豊かな時間がそこにはあった。
(自宅だから裸でも文句も言われんしね)


古いので決してイマドキの家のような使い勝手の良さはないが
親父が大事に手入れしていた家や庭が、何物にも代え難い一番の財産に思えてきた。
短パン一丁、裸になってガレージでマドンとアウディをまとめて洗車したときは
最高に気分が良かったな(おかげでブログが滞ってしまったけど…)


で、今朝はチームWAVE倉敷支部、SLTさんアテンドによる
「第2回鷲羽山TT」へ初参加。

【参加者】
タケッチ、モリワケ、丸福、Tyousan、イシイ(うどん後離脱)
SLT、クアトロ、aka-madone

そういえば昨夜、何気なくマドンの後輪を見たら…
「あれタイヤにゴミ?」ってよくよく見たら…
「サイドカットしてチューブがはみ出とるがな!」


Tyousanに以前もらったパッチを自分なりに貼ってはみたものの
カット幅が1cm近くあり、圧を上げるとバースト寸前。
あきらめて今朝の練習会には古いボントレガーホイールで参加した。


【総括】
鷲羽山TTだが…


それぞれ脚力に応じて時間差スタートしたのだが、
のんびりしていたら、あっという間に誰もいなくなって
最後一人でスタートしようとしたらサイコンのリセットがうまくいかず
一度、Uターンして再度リセットして本番スタート(アホ)。


前組スタートのタケッチ、Tyousan、クアトロの3名から予定より遅れて出発。
おかげで遠く前を行く3名の後姿をせっせと追う展開となる。


鷲羽山を広江側から登るのはそれこそ20年ぶりくらいか?
むちゃくちゃキツイ印象しかなかったのでタイムの見当がまったくつかなかったが
塾長が12分38秒だから30秒差くらいではゴールしたいなとアバウトな計算式。


前半を一定ペースで登るもアップの少なさはいかんともしがたく、
いきなりの心拍アップに早くも黄信号が点滅。


先を行くメンバーを一人かわし、二人かわし…
ブリッジを過ぎ、緩斜面に入ったかと思えば、そこからは結構な向かい風。
本来なら上げきるべき区間で失速。最後はタケッチさんをパスしようと試みるも
追い着けずそのままゴール。


タイムは13分18秒…微妙…思ったより遅いがな。


その後、人生初の「松家製麺」で絶品のかまたま210円を食し、
コースディレクターのTyousanのナビにより、児島〜由加山エリアを走破。


これがまた素晴らしいコース設定で、ちょっとTyousanのローディー的センスを感じたな。


あと印象的だったのは途中、郷内側から蓮台寺へ登るR62で久しぶりにランデブーした緑ジジィ。
一人でシャカシャカ登っていると背後に気配。「誰?」チラ見すると出涸らし色のFELT。
「緑ジジィじゃがな!」。そこそこのペースなれど、離れる気配なし。


「速いがな〜」。
その瞬間、FELTが右に並走を開始。「え!前行くのかよ」と思った瞬間。でも行かず(ふにゃ〜)。
ジジィをチラ見するとかなり息は上がっている様子。めずらしく必死な感じ。
「さて、どうしよう」。ここでダンシングクィーンアタックも大人気ないし…。


瞬時に判断してじんわりとペースアップ。安楽死させてあげることにしたのだった…。
じわじわワシが前に出ると…後方から緑ジジィの「ぢぐじょう〜〜〜」の声。
どうやら、逝ってくれたようです(って、おくりびとかよ)


もうひとつ印象的だったのは、SLTさん。誰が見てもメンバー中一番速そうに見えるのに
鷲羽山TTでは、なんとイシイ君に敗れるという切腹モノのリザルト。


その後も登りのたびに遅れ気味だったので、気合注入がてら
王子が岳レストハウス下りから由加山へ抜ける尾根道で二人だけのランデブーを敢行。


この区間はノーブレーキで曲がれるコーナーが連続してまさにロードの醍醐味が楽しめる快走路。
「後ろ付いて!」の声とともに走りきる。結構なペースにも関わらずSLTさんきっちり離れず。
こんだけ速いのに…なんで登りが…不思議。ま、その後はきっちり死んでいたようだが
ワシの意図は彼に伝わっただろうか…(あるんかよ)


しかし…気心しれたこのメンバーと走るのは、まず安全。そして掛け値なしに楽しい。
アテンドしてくれたTyousanとSLTさんに感謝したい。


午後からは仕事へ。
盆が終わった。